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【イベント登壇報告】2025年7月30日開催「BtoB Marketers’ Summit 2025 」のセッションに登壇しました。
2025年7月30日(水)に明治記念館で開催されたComexposium Japan株式会社主催イベント「BtoB Marketers' Summit 2025 」に、SCSK株式会社がシルバースポンサーとして協賛しました。
当日のセッションでは、弊社の上野が登壇し、「三方良しのデジタルシナジー BtoBtoB ECで実現する価値創造」をテーマに講演いたしました。
ご来場・ご参加いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。
当日お話した内容について、以下に簡単にご紹介させていただきます。


What’s BtoB Marketers’ Summit ?
これからの企業間取引における購買プロセスを理解し、業績向上につながる施策を創造するカンファレンス
いまや、BtoB領域におけるマーケティングにおいて、データ、テクノロジーを組み入れた活動が欠かせなくなっています。リアルが戻っても、従来のような企業訪問、イベント開催による見込み顧客の獲得といった営業プロセスだけでは十分な成果を見込むことが難しい状況です。本サミットでは、BtoBビジネスにおけるマーケティングと営業活動をデジタルテクノロジーデータによって変革するために何が求められるのかについて、参加者同士で知見をシェアします。
デジタルトランスフォーメーション(DX)をお題目にせず、マーケティング、営業など他部門と連携しながら成果を生み出すための具体的なアクションについて学びます。同時に「新たな市場・価値の創造」に向けた事例についても取り上げていきます。
SCSK登壇セッションのご紹介
『三方良しのデジタルシナジー BtoBtoB ECで実現する価値創造』
従来のB2B取引は、EDIを中心とした自社都合の効率化が中心でした。しかし、販売代理店を通じた販売など多段階商流が一般的な現代のB2B市場では、販売代理店を含むサプライチェーン全体、ひいてはその先の最終顧客(エンドユーザー)のCXまで考慮したプロセス最適化が不可欠です。
本講演では、B2B企業が取引先(B)とその先の顧客(B)へ価値を届ける「B2B2B EC」に着目し、関わる全ての企業にメリットをもたらす「三方良し」のデジタルシナジー創出について解説します。
受発注の効率化はもとより、エンドユーザーのニーズを起点とした利便性の追求、販売代理店との連携強化による情報共有、そして顧客体験を向上させるための施策など、サプライチェーン全体を最適化する手法を、事例を交えながらご紹介します。

SCSK株式会社 CX事業本部 サービス開発第一部 副部長 上野 裕司
BtoB企業のデジタルコミュニケーション高度化を支援。製造業、商社、メディア、サービス業向けに、CMS、PIM、DAM、MA等のマーケティングテクノロジーを活用したグローバルサイト、会員制商品情報サイト、ECサイト等の大規模Webサイト構築を多数手がける。2021年からはEC事業者を中心に、データドリブンなマーケティングの伴走支援に従事。現在はBtoB企業向けECサービスの推進責任者として、デジタル活用による顧客体験(CX)向上、売上向上、営業効率化をテーマに活動しています。プラットフォームとプロフェッショナルサービスの両輪で、BtoB企業の事業成長を支援しています。
セミナーでお伝えしたこと
- オンライン取引の現場課題と打開策
- ECによる代理店・エンドユーザーの体験向上の秘訣
- DX推進を加速させる「営業評価制度」のあり方
- トラスコ中山様のEC成功要因と、88%受注率を支える仕組み
▼当日の様子をチラ見せ
「ECを導入したのに、使われない」
その原因は仕組みではなく体験にあります。
多くのBtoB企業がオンライン化を進める中、現場ではFAXや電話による受発注が今なお主流。
代理店やエンドユーザーにとって「使いたくなるEC」になっていないという現実があります。
こんなシーンありませんか?

こんなイメージの大量の伝票処理ありませんか?
1日に何十、何百と大量にFAXやメールで伝票が届く。それをひたすら基幹システムに受注登録し、商品の納品手配を行う。
「こんなのもうないよ」と思う方もいるかもしれませんが、業種にもよりますが、まだまだこういうことが全然あるんです。

さらにいうとこんなイメージです。
実際の商流はシンプルではないので、代理店が間にはいってエンドユーザーにモノを提供するという構図が当たり前といってもよいかもしれません。
結局この構図だと、メーカー・卸が伝票処理を効率化するためにオンライン注文システムを用意して「どうぞ使ってください」という対策をしても、その使い方を覚えるのが大変で、代理店からすると効率化にはつながらず、「FAXの方がまだ楽だ」ということでDXが遅れる。そんなことが起こりがちです。

このアナログな業務は、注文だけではなく、見積や納期回答、製品サポートといった業務でも同様です。
エンドユーザーの現場では、「必要な商品が結局いつ届くのか」が重要ですが、そこで代理店は、メーカーに見積や納期の確認をして、それをエンドユーザーに回答して…といったことを都度やっています。
最近の製造業では高齢化が進んで、「若手のスキル不足」とか「見積ができない」とか、そういったことが業界課題になっています。その一方で、若手のビジネスマンからみると、「こんなにDXが進んでいないアナログな働き方は嫌だ」となりがちです。
メーカー・卸の解決すべき課題

ここで課題としてあげているのは、今話したような、「オンライン取引が進まずに業務効率化ができていない」というのも大きいですが、もう一つ、「新規開拓が進まない」という側面もあります。
既存の取引先だけだとビジネス上の伸びしろが限られるので、地方や中小企業などのこれまで取りこぼしていたロングテールの顧客層も開拓したいという話から、地場に顧客をもつ代理店にそれを期待したりしますが、結局人手不足は代理店も一緒なので、あまり地方や小さい企業を相手にはできないという課題もあります。
得たい購買体験 ~圧倒的な利便性 ~

そこで、結局それらを打破するのに必要な大事なポイントは、「圧倒的な利便性の提供」に尽きます。そして、そこに「ECが活きる」ということです。
エンドユーザーはいつもの代理店経由で、昼でも夜でもいつでもさっと注文ができ、モノ自体はメーカや卸の在庫があるところから直送されて早く届くという世界。代理店から見ても、メーカーから提供されるECやコンテンツをうまく活用することで業務が効率化され、地方のロングテール顧客もECでカバーできることで、負担なく新規開拓ができる。メーカーからすると、業務が効率化されたうえで、代理店経由でビジネスが拡大できる。そういう世界を実現することができます。
B2B EC事例 トラスコ中山様「オレンジブック.com」
いまお話した世界観を、実際にSCSKの事例としてお伝えしたいのがトラスコ中山さんのオレンジブック.comです。
- 以下省略 -
このように、本セッションでは、SCSKのCXサービス「altcircle」の実績を踏まえ、BtoB企業の営業DXにおける課題とあるべき姿を提示し、講演の最後にトラスコ中山様の成功事例「オレンジブック.com」を通じた“使ってもらえるBtoB EC"について解説しました。
トラスコ中山様の事例については、コチラをご覧ください。
関連情報
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